CanCam最新号の表紙タイトルを見てはっとした。

かわいくなったのはワンピとコートとブーツのおかげです♡
なんて具体的で断定的なタイトルなんだ。
すごくWEB的なタイトルのつけ方である。

ほかの売れ筋女性ファッション誌を調べてみると、
似たような傾向が見えてきた。


おしゃれGirlsの「冬、これで行きます!」宣言


私が輝く「ニット」ください!


STモ&JK500人の秋着たいコーデBEST10


メンズなアイテムで女っぽさ♡逆に上昇

「秋着たいコーデBEST10」みたいな定番タイトルもあるが、
どことなくWEBの匂いを感じるものが多い。

「女っぽさが逆に上昇」や「おしゃれGirlsが冬はこれで行く」など、
断定的に表現する手法は、いかにもWEB的だなあと感じる。
MOREのタイトルなんかは「私が輝くニット教えろください」と、
「教えろ」を加えるだけで、たちまち2chまとめの完成である。

昔はもっと雰囲気違ったような気がして、
各誌の5年前を調べてみると、たしかに違っていた。

CanCam (キャンキャン) 2008年 11月号 [雑誌]
小学館
2008-09-22

秋HIT☆264大・大・大発表

ViVi (ヴィヴィ) 2008年 12月号 [雑誌]
講談社
2008-10-23

激売れパトロール!

MORE (モア) 2008年 12月号 [雑誌]
集英社
2008-10-28

旬靴×タイツ×毎日ボトム見違えワザ69


冬流行スタイル☆ガッツ最安値!!

sweet (スウィート) 2008年 12月号 [雑誌]
宝島社
2008-11-12

おしゃれガールナンバーワン決定戦 秋の着こなしバトル

コピーというよりは文章的で具体性が高い2013年と比べると、
より「名詞的」というか、いわゆる「キャッチコピー的」なものが多い。
「余韻」で勝負するタイトルである。

この違いを生んだのは明らかにWEBの影響だと思う。

最近仕事でタイトルワークを考えるとき、
より「動詞的」で「具体的」で「断定的」でなければ、
なかなか読まれなくなったなあと感じている。

TwitterやFacebookなどのSNSが人々に浸透していくにつれ、
1日に触れている情報は格段に増え、人々の「一瞬の判断力」も確実に高まっている。
これは「自分に何をもたらしてくれる記事なのか」を
一瞬で判断するためのアシストをしてあげなければ読んでくれもらえないのである。

料理に例えるなら、昔はいい魚(=ネタ)を仕入れれば、
ネタの味を最大限に引き出すように調理(=編集)して、
おいしそうに盛り付け(=タイトルワーク)すればよかったのが、
いまはおいしそうな料理がテーブルの上にてんこ盛りで、
どれから手を付ければいいか悩んでしまう状態。

だからこそ、調理人自ら料理を相手の口元まで運んであげなければ、
食べようとは(=読もうとは)してくれないのである。

これがいいことか悪いことかは別にして、
記事の作り手にとってはおもしろい時代だよなあ。