NHK「デザインあ」のコーナー、「デザイン問答」が好きだ。



子供電話相談室のような体で、
少年と老人が「これはなぜこういうカタチをしてるのか」について
あれこれコミカルに紹介するコーナーで、
このコーナーで毎回出てくるセリフがすごく好きだ。

「ものにはすべて意味があるんだね」
「そうじゃよ、ものにはすべて意味があるんじゃよ」


デザインとは設計のことである。
大阪大学大学院の教授でデザインディレクターの川崎和男さんは、
「デザインとデコレーションは違う」と言っていた。
見た目だけのデザインはデコレーション。飾りにしかすぎないと。

究極のデザイン=設計というのは、
使う相手に「気づかれない心地よさ」を持っているということだと思う。
座り心地の悪いイスは、どこが悪いのかすぐわかるが、
本当に座り心地のいいイスは、どこにその良さがあるのか気づくことができない。

見えにくいところまで計算し尽くして作られたものは、他人から見ると見えにくい。
だけど、そこには確実に「デザイン」が存在している。
そういうものが「いいもの」だと思っている。

そしてこれはプロダクトデザインだけの話ではない。


洗面台の穴にも意味がある

ブログを書き始めてほんとうに難しいな、と思うのは、
気づかれない心地よさを、行間で作っていくこと。
ここに時間をかけたものと、そうでないものは確実に伸びが違う。

このブログで唯一ヒットした記事も、実はかなり細かいところに時間をかけた。
例えば雑誌の画像部分。



冒頭のCanCamの画像は、かなり大胆に大きくした。
表紙にある特集タイトルを画像で見せることで、
スクロールする間の「考える間」を作りたかったから。
そして「CanCam最新号の表紙タイトルを見てはっとした」という
文言を入れることで、フリとオチの関係をまず作った。

次に続く雑誌群も、書いた時点では大きなサイズにしていた。
ただ、あの分量だと結論に到達するまでにかなりスクロールしなきゃいけなくなり、
高い確率で離脱されてしまうのではと感じた。

そこでCMSに慣れないなりに、
画像を小さくしたり、テキストのマージンやサイズなど何度も微調整した。
WEBデザイナーからすると、あれでこだわったのかよ、と言われそうではあるけど、
それでもやらないよりはマシだったと思う。

「神は細部に宿る」という言葉があるが、
僕はユニークな文章を書くのが得意なタイプではないので、
こういう配慮をするのとしないのとでは大きく差が出てしまう。

本職であるNAVERまとめでは、
まとめのデザインに関する知見はたまってきているんだけど、
ブログの方でもいろいろ試していきたいなあ、と思う次第である。