この動画が回りで話題です。


※日本語書き起こしもありました→from ログミー

受注案件でのムチャぶりあるあるネタなんですが、例えの妙と言うか、デフォルメの仕方が秀逸で苦笑まじりでにやけてしまいました。

できない理由を説明されて、一瞬わかったような仕草を見せるクライアントや、敵なのか味方なのかわからないPMの無責任っぷりなど、細部の作り込みもこだわってる。

ネットでも心当たりがある(主にエンジニア?)が多かったようで、こんな記事も上がってました。

「もちろんできますよ。私は専門家ですからね」 エンジニアの苦悩を描いた話題の動画「緑のインクで赤い線を描け」への答え - ねとらぼ
ネットでは「分かりすぎてつらい」「見てたら胃が痛くなってきた」といった声が多く挙がったが、そんな中「この難題に答えを出してやる!」と意気込む人物が……! 大阪で活動するエンジニアAnubisさんは、次のような図と解説を示した。
なるほどみんな発想力豊かだわw

「わかるわー」「ムチャぶりばかりするクライアントいるよねー」っていうある種自虐的に盛り上がってる人が多いなかで、そこからが腕の見せどころでしょ!という逆のバイアスの意見も出てきて、いろんな議論を読んでたのが面白い。

とは言え、僕がこの動画が示唆に富んでて面白いなあ、と感じたのはまた別のところにあって。

この動画に出てくる、唯一違和感を感じているデザイナーは、言われたことに対しての反応を示すものの、「なぜそのオーダーなのか」には一切疑問を挟まない。

クライアントとしては何としてでもオーダーである「7つの赤い線をすべて直角に交差させ、かつ2本は緑の線にして、残りは透明の線で描くこと」を実現させたい。あの手この手で説得を試みるうちに話が各論に落ちていき、全体のゴールがよく見えなくなっていく。

その線を描くことは、あくまでも目的のための手段であって、目的が達成されさえすれば、本来手段はなんだっていいはず。円を描くことが目的への近道かもしれないし、もしかすると全然違って、歌をうたうことがベストの選択かもしれない。

相手に言われたまま、7つの赤い線(2本は緑で残りは透明)をすべて直角に交差させることが、目的達成のためのベストとは限らないのだ。

「そもそも何がやりたいのか」を捉え、それに対するベストなソリューションを考えることが、ほんとうの意味での「仕事」だと思うし、それができないと介在する意味を感じない。

スタートそのものが間違ってる可能性はいつだってある。そこに「そもそも論」をぶつけながら、目的を明確にする作業をしていかないと、仕事の地平線は広がらない。