不定期に刊行される宣伝会議の編集者向け雑誌「編集会議」を久々に購入。パラパラ漫画でも有名な芸人・鉄拳のインタビューを読んで、彼を見る目が少し変わった。



コンテンツが完成したら終わりではなく、そこからは、見てもらうための努力が始まります。書籍が完成したら、本屋さんで「平積みで置いてください」とお願いしたり、動画だったらテレビ局に「これを流してください」とお願いしたり。個人でもブログとかで告知しています。宣伝とか広告だけでなく“見てもらうための努力の差”というのは絶対に出ます。いかにコンテンツを見てもらうかという工夫がないと、せっかく良いコンテンツでも、話題になるのは難しいと思います。

コンテンツには「生産」と「流通」という2つの側面があります。ものを作る人たちの間では、いかに面白いコンテンツを作るかという「生産の作法」について語られることは多いものの、そのコンテンツをいかに多くの人に見てもらえるようにするかという「流通の作法」については、あまり聞かない気がします。

紙からネットに活躍の場を移す人も増え、一緒に仕事をする機会も増えました。あくまでも傾向の話ですが、コンテンツは面白いのに、ネットに流通させる意識が低い人が多い。もの作りの場において、「生産」と「流通」が分業されていることに原因があるのかもしれません。

販促部門がある紙と違い、ネットは悲しいことに生産部門が流通も負担しなければいけない。どのようなタイミングで、どのような流通経路から人を呼びこむのがベストなのかを考えぬかなければ、思うようなヒットは生み出せません。

ソーシャル拡散のコツなど、ここ数年でようやく「流通のスキル」も研究されるようになってきました。これが単なるテクニック論に終わらず、人々の生活を豊かにするための一歩となればいいなと思います。

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